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喫茶店・カフェ関連コラム

紅茶が健康に良いと言われるワケ

現在、紅茶はコーヒーや日本茶などと同様に嗜好品の一つとして親しまれています。ところが、17世紀半ば、紅茶の販売が始まった当時のイギリスでは違っていました。驚くことに、なんと「病気に効く東洋の秘薬」として売られていたというのです。もちろん、当時から紅茶の効能が科学的に証明されていたわけではありませんでした。それにも関わらず「病気に効く」とまで言い切ってしまったのは、当時、発祥地の中国で紅茶が霊薬として珍重されていたこと、そして東洋ならではの神秘的なイメージが相まって、紅茶=万能薬説が広まってしまったことが背景にあったと考えられます。

もちろん、最近では紅茶の成分が科学的に分析され、身体によい影響をもたらす多種多様な効能があることがわかっています。

今回はそんな紅茶の成分について調べてみました。

紅茶に含まれる主な成分とその効能

カフェイン

苦みのあるカフェインは、一般にコーヒーをイメージしがちですが、実は紅茶にも含まれています。覚醒作用があり、眠気を解消して集中力を高めることができるため、仕事や勉強の合間に飲んだりする方も多いのではないでしょうか。ところが、カフェインのもつ効能はそれだけではないのです。

例えば、疲労回復効果があることも知られており、仕事や運動の後に飲むと、疲れが和らぐと言われています。また、胃液の分泌を促して消化を促進する効果や、摂取後に運動することで脂肪燃焼効果があることも知られています。

タンニン

味わいに渋みやコクをもたらすタンニンは、植物が光合成するときに作られる成分で、ポリフェノールの一種です。抗酸化作用があるため、生活習慣病の予防に役立つと言われています。中でも、タンニンの主成分であるカテキンには抗菌・殺菌作用があり、風邪やインフルエンザの予防にも役立つことが知られています。

テアニン

旨味と甘味を生み出す成分であるアミノ酸の一種です。紅茶においては、カフェインの苦みを和らげ、まろやかな飲み口にしてくれる役割があります。また、イライラを鎮めて気分を穏やかにしてくれるリラックス効果があることも知られています。

ビタミンB群

糖質をエネルギーに替えることで疲労回復に役立つビタミンB1、皮膚や毛髪を健やかに保つビタミンB2などが含まれています。

ミネラル

タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンと並ぶ五大栄養素のひとつです。人の体で作ることのできない栄養素で、新陳代謝を円滑にする働きがあります。カルシウムやマグネシウム、亜鉛、カリウムなど、ミネラルにも色々ありますが、紅茶には特にカリウムが多く含まれています。

終わりに

いかがでしたでしょうか。もはや単なる嗜好品というだけでなく、その健康効果にも注目されるようになった紅茶。コーヒー中心のお店が多かった喫茶店の中にも、最近は紅茶専門店も増えてきました。お気に入りの喫茶店で、優雅にティータイムを過ごしてみるのも良いのではないでしょうか。

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